昨今、ストレスや生活リズムの乱れから不眠に悩む人が年々増えています。
今回、「漢方医学」による「不眠」についての知識を薬剤師に伺いました。
より詳しく知りたい方は「睡眠」をテーマにクラシエ薬品の薬剤師と生活の木の講師が登壇する共同セミナーをチェック!
不眠の原因は?
不眠の原因は、西洋医学と漢方医学で捉え方が異なります。
西洋医学では、ストレスや不安、うつ病、加齢、カフェインやアルコールの摂取、生活リズムの乱れなどが主な原因とされています。
特に交感神経の過剰な興奮が、入眠や睡眠の維持を妨げます。
一方、漢方医学では、精神活動に関係する「心(しん)」の不調が中心とされ、「心」が落ち着かないと夜間に目を覚ましやすく、眠りが浅くなると考えられています。
【漢方医学の五臓の概念】

心:血液を送り出すポンプ作用を有するとともに、精神、意識、思考活動を調整するとされています。
漢方薬とは?
漢方薬は、体のバランスを整えながら根本から改善していくことを目指すお薬です。
例えば、冷えや疲れやすさ、ストレスによる不調、月経の乱れ、胃腸の弱りなど、西洋医学では原因が見つかりにくい症状でも、体質に合わせた薬を飲むことで効果を感じやすくなります。
同じ病名でも、体質によって違う薬が使われることがあります。
短時間で効果を感じることもありますが、継続することで、体が本来の調子を取り戻しやすくなります。
漢方における睡眠の考え方
漢方では「眠れない原因は人それぞれ」と考え、体や心の状態をトータルに見て対応します。
例えば、ストレスで気が張っている方、疲れすぎて逆に眠れない方、年齢とともに夜中に目が覚めやすくなった方など、それぞれに合った処方があります。
単に薬を飲むだけでなく、食事や生活リズム、心のケアまで含めた包括的な視点が大切です。
眠れないのは、心身からのメッセージ。そこに耳を傾け、体質から整えていくのが漢方の考え方です。
【まずは自分の体質を知ることが大切】

初めて漢方薬を服用する場合には、漢方に詳しい医師や薬剤師、登録販売者などの専門家に相談するのがおすすめです。
セミナーでは、漢方による不眠への対策についてご紹介します!
漢方薬と西洋薬(新薬)の違い
西洋薬は1つの成分で作られることが多く、病気の原因に直接作用し、即効性が高いのが特徴です。
一方、漢方薬は複数の生薬を組み合わせて、体質や全身のバランスを整えることで不調を改善します。同じ頭痛でも冷えが原因か、ストレスが原因かによって使う漢方薬が変わります。
また「未病(みびょう)」(まだ病気と診断されないが不調を感じる状態)にも対応しやすく、自然治癒力を高めるような働きも期待されます。
このように作用が異なるため、目的に応じて西洋薬と漢方薬を併用することも可能です。

漢方とハーブの違い
漢方とハーブ(ハーブやアロマ)は、どちらも植物の力を活用しますが、背景や使い方に違いがあります。漢方は中国の伝統医学に基づき、‘気血水’や‘陰陽’の理論を用いて、体質改善や不調に対応します。
また植物だけでなく、鉱物なども使用します。
一方、ハーブやアロマはヨーロッパの伝統に由来し、植物の香りや成分を使って美と健康に役立てる自然療法です。
ハーブティーや精油(エッセンシャルオイル)が代表的で、日常のストレス緩和や眠りのサポートなどに適しています。
セミナー情報/予約
不眠のお悩みを解決していきたいという想いから、クラシエ薬品と生活の木が協力し、より深掘りしたセミナーを開催します。
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【 登壇者 】


【 セミナー名 】
漢方とアロマで整える睡眠 クラシエ薬品×生活の木共同スペシャルセミナー
【 内容 】
この共同セミナーでは、漢方のプロフェッショナル「クラシエ薬品」とアロマハーブの専門店「生活の木」が協力し、
睡眠に関する悩みを抱える方々に向け専門家よりお話しする入門セミナーです。
<漢方セミナー>
・漢方とは
・睡眠について
・不眠のタイプ
・漢方の有用性など
<アロマテラピー>
・簡単アロマの基礎知識
・質の良い睡眠に役立つアロマ体験(香り紹介)
・【アロマクラフト実習】オリジナルアロマルームスプレー作り
漢方が気になるけど、誰に聞けばいいの?
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寝る時のおすすめはどんな香り? 等々
漢方やアロマテラピーを始めてみたい方におすすめです。
【 開催情報 】
日時:2025年5月29日(木) 13:00~14:30
会場:生活の木 原宿表参道校 2階セミナールーム
参加費:3,520円(税込)
参加特典:
【クラシエ薬品】ラフリラ1袋
【生活の木】ワークショップルームスプレー、30日茶 おやすみ前のカモマイルブレンド 7個入り